童話 泣いたムカキン
ムカキンはお金も奥さんもありませんでしたがドラウォのことが大好きでした
ほぼ無課金ですからめぼしい武器も持っていませんが、それでも親の年金からお小遣いを貰うと、1000円ずつジェムを買っては、当たりますようにと、神様に祈るのでした
けれど年貢のとりたてが厳しくなるにつれて、バカキンたちもあまり課金しなくなりました
「ほっとくとドラウォが終わってしまうぞい」と危惧したムカキンは、心を鬼にして、バカキンを煽りました
「やいバカキン。こんなクソゲに金使い、俺に負けてりゃ世話ないや」
けれどバカキンは笑ってこたえました
「みじめなやつがいるもんだ。課金しないと恥ずかしい」
ムカキンは袋叩きにされてしまいました
そうしてバカキンたちが元のようにお金を使ったおかげで、ドラウォ運営は飢えることなく冬をのりこえました
けれど、ムカキンはスレにいられなくなりました
その後ムカキンがどこへ行ったのか誰も知りませんでした
何年か経って誰かがムカキンのことを思い出しました
「あいつはわざと煽っては、俺らに金を使わせた。おかげでドラウォは生き延びた。泣いたムカキン、帰っておいで」
けれど、ムカキンはもうどこにもいませんでした
それからというもの、スレではムカキンを偲んで、バカキンを煽るようになりました