俺は気になって出ていくと30代頃の警察官が「おうちの人いてるかな？」と聞くので母親を呼びに行った。
母親が出ていくと警察官が警察手帳を見せながら「山本○○さんて知ったはります？」と聞く。
母親は「あー、そこの？」と言うと警察官が「最近いつ頃見かけましたか？」と再び聞いた。
母親「最後に見たのは2、3日前と違うかな」と述べると、隣にいた年配の警察官が腕を組みながら「ほんまにそれ山本さんでした？」と言うので、母親は「はい」と言った。
すると若い警察官が年配の方を見て頷くと母親に向かって「それ山本さんと違うはずですけどね？山本さんは5日ほど前に自宅で亡くなってるんですわ」と言うので母親が驚いて「ええ？そんなはずない、私見ましたよ」と言い返した。

実はこの山本さんだが、3軒隣に住んでた50代頃の夫婦で旦那さんの方が以前から失踪していて奥さんだけになっていた
俺の母親が山本さん（奥さん）を見た日、母親はスーパーサカエに向かう途中で、山本さん宅を通りかかった際に窓が開いていて、日本間の部屋に山本さんが座椅子に座って外を見ていたというのだった。
警察官は俺の母親があまりにも言い張るので状況を説明し始めた。

「山本さんは他殺の線で調べてます。首に絞められた痕が残っていました。不審な人物が山本さん宅に入るのを見ていませんか？」と言う。

母親が見た時、山本さんは既に殺されており座椅子に座らされたままだったらしい。
話が少し変わるが、似た話にある強盗殺人事件でも殺害後に布団で寝かされている事件があった。
物盗りが発覚を遅らせようとしたのかは分からない。
そんな事件が発生してから数年後、今度は不思議な事件があった。

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