○ 梶浦家〜裏山  狂乱の沙粧、空家状態の梶浦家からスコップを持ち出し裏庭へ。鑑識に任せましょう、と進言する松岡の言葉は耳に入っていない。 沙粧「死体なんて埋まってないわよ。梶浦は絶対に死んでなんかいない!」  やがて、土を盛った跡を見つけ、一心不乱にスコップをふるう沙粧。 沙粧「あいつは自殺するような人間じゃないわ!!」 松岡「沙粧さん、もうやめましょう」  とめる松岡をふりほどき掘り返す沙粧。  ほどなく白骨化した右手が土の中から現れる。  それを見た沙粧、ふらりとよろめく。  後ろから支える松岡が呆然と呟く。 松岡「やっぱり梶浦は死んでた。じゃあ、谷口光二を操っていたのは誰なんだ?」