安倍晋三首相は3日の参議院予算委員会で、規制緩和に代表されるような競争力強化と
日本の伝統文化を守る観点の両立について任天堂を引き合いに出し、次のように述べました。

例えば任天堂という会社があります。彼らは花札を作っているわけです。私の祖母もよく花札をやっていたわけですが、
遊ぶ人はどんどん減っていくわけです。任天堂は花札やトランプを作りますが、
それだけでは花札やトランプを守ることは出来なかったんだと思います。ITを活用して、
最先端のゲーム機器を開発した。そして同時に伝統的な花札も守った。そこにこそ学ぶべき点があるんだろうと思います。


質問に立った自民党の山本順三氏は、アベノミクスの三本の矢の1つ、産業競争力の強化に理解を示しながらも、
解雇規制の緩和や医薬品のインターネット販売解禁について利害関係を持つ民間議員が関係会議で強く主張している点について
「美しくない」と批判。行き過ぎた新自由主義的な政策が日本の伝統文化や共生社会を破壊してしまうのではないかと危惧を表明しました。

これに対して安部首相は、冒頭のように任天堂を引き合いに出しながら「日本も世界とのグローバルな競争の中にあり、
そこで優位にあってこそ従業員の雇用も守ることができるわけです。守るべきことを失ってはなりませんが、
よい塩梅を見つけなくてはならないのだと思います」と答弁。競争力を強化することが伝統文化を守ることにも繋がるとの認識を示しました。

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