https://wccftech.com/ea-q3-2019-earnings-report/


EAが19年3月31日を期末とする第3四半期決算を発表し
上手くいったとは言い難い年末商戦の結果を明らかにした。
彼らは特に純利益の落ち込みが激しく、前年同時期には2億6200万ドル(288億円)の黒字を
計上していたのに対し、今期は1億8600万ドル(204億円)の赤字になってしまっている。


これは法改正に伴う税制上の問題の影響を受けた側面もある。
が、EAが発表した決算はアナリストが事前に予想していた数字よりも低くいものであったため
本日の株式市場で同社の株価は過去10年で最も大きな下げ幅を記録してしまった。
今日だけでEAの株価は17%も下落しているのだ。
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『Diceの不振』


この不様な結果により、EAは2年連続でDice社の言い訳をしなければならなかった。
昨年はスターウォーズBF2、今年はバトルフィールド5についてである。
彼らの発表によればBF5は730万本を出荷した(これは決して悪い数字ではない)ようだが
EAは少なくともあと100万本は多く出荷されるのを望んでいたと説明している。
また今作からは期待されていた程の有料会員が現れていないとも付け加えていた。


さらに同社はBF5について発売直前に1か月の延期をした事や発売時にバトルロイヤルモードを
盛り込む事が出来なかったことを責め、間違いなくそれらが売り上げ低迷の要因になったと語っている。
だが全てをDice社の責任であるかのような説明に終始していた姿にはいささか疑問を覚えてしまう。


『活気のないサービス』


しばらく前からEAはガチャ課金を中心としたデジタル売上に依存する経営をしてきた。
だが今期決算のそれは前年から3%の減少に転じている。
「FIFA Ultimate team」は今も強く、この部分に限れば前年から6%売上を伸ばしたようだが
バトルフィールド1の人気低迷に加え、前述のバトルフィールド5も失望的な結果に終わり
モバイル部門に至っては前年比22%減と急落してしまった。
ただEAはモバイル部門に限ればスターウォーズゲームなど人気作の発売延期によるものだと述べている。