「黒焦げのゲームボーイ」が物語る任天堂の精神

その意味で、経営者が自社のビジネスや経営理念を語るこの講義は「投資家目線」を身につける格好のチャンスといえる。

昨年までゲーム機器大手の任天堂で社長を務めていた君島達己氏が講義に持参したのは黒焦げになった「ゲームボーイ」の写真。これは1990年代湾岸戦争時に米兵が戦場に持参したものだ。

驚きなのは、黒焦げになり形が歪んでしまってもスイッチを入れれば起動すること。「品質の確保にはかなりのこだわりを持ってきた」と君島氏が語るように、このゲームボーイは任天堂製品の耐久性を物語っている。

また、君島氏は任天堂のキャッシュフローについても言及。任天堂は現金保有が多い会社だが、その理由としてゲーム業界ならではの事情を挙げた。

https://www.j-cast.com/bookwatch/book038/2019/01/25008592.html