https://www.famitsu.com/serial/gameiscool/201906/25178279.html

そしてPS4のコントローラーを握り「なにせ私にはこのPS4と未だプレイできていない無数の積みゲーがあるのだから」と高らかにPS4民宣言をしておりました。

そして時は経ち、先日のこと。
とある作品のイベントにて、キャストの皆様とゲーム談義をしていた時の事です。

キャストの皆様は、年も近く、みなさんゲームが好きということで、話はとても弾んだのですが、
なんとその場にいるほぼ全員が“Switch民”だったのです。

(略)夏川は一人、基本的におじさんが主人公の渋めのゲームを一人黙々と進めていたのです。

夏川は元々、ゲームは一人でする方が楽しいという人間でした。
もっというなら、主人公はできるだけ渋めのおじさまが良いし、えげつない過去を持っていて欲しいし、常に何かに追われていて、常に何かを追っていて欲しい。
自分と正反対の主人公に没入できるくらい、ゲームはファンタジーであって欲しいし、SFであって欲しい。
そこにアバターやオンラインプレイヤーは必要なかったのです。

その考えがあったからこそ、Switchの乱が起きた時も、入手しようと各電器屋を巡ったり、抽選販売に申し込んだりという努力をしなかったのです。
そして、普通に流通されてからも、買うことを後回しにできたのです。

正直、夏川のような嗜好を持ったゲーマーが、自ら進んでSwitchを買うのは、あまり考えられないことでした。
なぜなら、そのようなゲーマーの嗜好を満たすのに、PS4以上に最適なハードはないからです。
PS4とSwitchは同じゲームハードでありながら、その性質・楽しみが全く別物でした。(編注:あくまで夏川さんの意見ですが……最後までお読みください!)

夏川は……一匹狼が好きなのです。
悲しい過去を背負った一匹狼が、銃を持って一人、世界を敵に回して戦い続けるような、孤独な世界に没頭するのが、好きだったのです。

そのような自分を恥じたことは一度もありません。
むしろ、誇りに思って、これまで生きてきました。
自分と違う性質のゲーマーを妬ましく思ったことも卑下したこともありません、これは誓えます。
ただ、自分はそういうゲーマーにはなれないのだと、酷く輪郭のボケた確信があるだけでした。
(後略)