よく「完全版を待ってます!」って今でも言われていて(苦笑)。

──プロジェクトが中止になったいきさつを教えてください。

コジマ 簡単に言ってしまうと、僕と会社の間での齟齬が大きくなってきたということです。
そのことで彼(P.Tで主役を務めていたノーマン・リーダス)にも迷惑を掛けてしまって。
『DEATH STRANDING』で続いて主役に抜擢させてもらいましたが、やはり僕の中にどこか罪の意識はあり続けていました。
今回いただいたお話は、そのリベンジの意味合いもあります。
前職の重役にも僕のファンがいて、企画の説明をされた時に「素敵なお話ですが」って言ったら稟議が勝手に通っていて。
僕の知らないところでトントン拍子に話が進んでしまったみたいな(笑)。

──コナミとは喧嘩別れをしたとネットユーザーには言われていますが、そうではないと。

コジマ 全然違います(笑)。
僕としてはコナミさんには恩を感じているんですよ。
たった一人の人間があれだけの大きなプロジェクトを動かさせてもらって。