ネクソン<3659>は、スクウェア・エニックスと共同開発していたスマートフォン向けMMORPG『ファイナルファンタジー XI R』の開発プロジェクトを中止したことを2月9日に公式に明らかにした。クリエイティビティの観点からファンがファイナルファンジーシリーズに求める期待水準に達していないと判断し、開発人員を他のプロジェクトに再配置することで両社が合意したという。

スクウェア・エニックスは、2015年3月、MMORPG『ファイナルファンタジーXI』が気軽に楽しめるスマホゲームをネクソンと共同で開発し、2016年に日本と韓国でリリースすると発表した。その後、予定時期になってもリリースされないまま、5年以上にわたって開発が続き、昨年11月に発表した第3四半期の決算説明資料のパイプラインにも同タイトルが掲載されていた。

このような経緯から、開発は難航しているものの、継続しているものと思われたが、昨年末、韓国メディアなどで開発中止が報じられるようになった。ネクソンのオーウェン・マホニー社長は、2月9日開催の決算説明会(テレフォンカンファレンス)でそのことについて質問を受けると、冒頭のようにプロジェクト中止に至った背景を明かした。