かつて龍が如くでディレクターを、ジェットセットラジオでアートディレクターを
務めていた植田隆太氏がセガに復帰することが判明した。

これまでドリームキャストで発売されたシリーズ第一作目とXboxで作られた「――:フューチャー」で
キャラクター及びアート部門を担当し、PS2版龍が如く二作品でも開発監督を請け負っていたこの男は
10年ほど前にヤフージャパンに転職していたのだが、再びゲーム業界に戻ってきたようである。

植田氏の功績は実に90年代にまで遡るものであり、これまで制作してきたソフトは数知れない。
実際パンツァードラグーンのモンスターデザインから、キネクト用ライズオブナイトメアの総監督に至るまで
彼が開発してきた作品の数は膨大だ。

「本日、私はヤフージャパンを退職しセガに戻る決断を下しました。
 まずこれまでヤフーでお世話になった方々、様々な企画を推し進めるにあたって学べた事や教訓、
 それらのすべてに感謝の意を申し上げたいです。
 そして私はこれから再びゲーム開発に専念するでしょう。
 今はそれに興奮を覚えると同時に旧友との再会や新人開発者との出会いに楽しみを覚えていますね。
 いずれにせよ、これまで培ってきた経験を最大限に発揮していきたいと考えています」
と植田は述べている。

これは龍が如くのプロデューサーが退職するという報道と絡めると面白い兆候だろう。
先日、ブルームバーグが名越稔洋氏がPCとモバイルを中心に活動している中国のネットイース社に
転職する「最終的な交渉」に入ったと報じていたが、もしかしたらその説を補強するものになるのかもしれない。
契約はまだまとまっていないとしながらも、名越氏はネットイースで自身の開発チームを立ち上げたとの話もあり
何らかの新作ソフト開発が既に始動しているとの声すらあった。

一方ジェットセットラジオの周囲では、ここ最近嬉しいニュースが多数届けられている。
今もなお根強いファンのいるこの作品は、まず主要キャラクターがまもなく発売されるスーパーモンキーボール1&2リメイクで
プレイ可能な状態でゲスト参加していることが分かっている。

またインディーズゲームを見るとこのソフトの影響を多分に受けた
「Bomb Rush Cyberfunk」というゲームが来年の発売を予定している。
この作品はセガと直接関係はないが、音楽はジェットセットでそれを担当していた長沼英樹氏が作曲しており
これもまたファンにとって喜ばしい動きと言えるだろう。
https://www.videogameschronicle.com/news/the-artist-behind-jet-set-radio-has-returned-to-sega/