「被害妄想かもだけど、店頭で日本産ゲームのパッケージを見てる時は変質者だと思われないよう周りの目を気にしなければならない。うちの母なんか今だって日本のRPGに興じる自分のことを変態扱いするんだ」

日本のRPGを好きになったのは『クロノ・トリガー』がキッカケだった。

それまでは配管工が一国の姫を助けに行くような物語性がムチャクチャなゲームばかりで、子供心にも不満を感じていた。しかし『クロノ・トリガー』は世界観やキャラクターに共感できる作り方がされており、斬新だった。

一体いつ頃からかは分からないが、日本のゲームに卑猥なテーマーがあるのは当然のようになってきた。最近のJRPGはパッケージを見ても、普通のゲームなのかポルノなのか分からないほどだ。

自分はゲーム屋に行く度に肩身の狭い思いをする。パッケージを見てるだけで怪訝な顔をされるからだ。

ある日、年の離れた弟と『ロロナのアトリエ』を買いに行ったことがあった。

レジに行こうとしたとき、女の人が僕達に近寄ってきて、「子供にこんなゲームをさせるなんて悪い例ですよ!」と面と向かって言ってきたのだ。

弟は”こんなゲーム”の意味が分からなかったらしいが、僕には彼女の言わんとすることが十分に理解できた。ようは「”息子”に変態さん向けのゲームをさせるとはけしからん」と非難してきたのだ。

https://www.destructoid.com/its-not-porn-mom-its-a-jrpg/