光インターネット回線の「NURO 光」を提供するソニーネットワークコミュニケーションズは10月12日、NURO 光のネットワーク安定性に関する調査結果を発表した。ユーザーから通信の安定性を疑問視する声が上がったことを受けて調査を実施。原因を突き止め対処したという。

 NURO 光を巡っては、今年の夏以降Twitterなどで「遅い」という不満の声が相次いで拡散され、9月下旬には「NURO」がTwitterのトレンドに入っていた。中には「法人回線なのにパケット損失率(パケロス)が20%に及んでいる」や「NURO 光の集団訴訟を検討する」といった厳しい意見もあった。

 同社によると、通信設備で一部エリアの帯域が逼迫(ひっぱく)している状況を確認したという。調査したところ、NURO 光の回線網「NURO網」内で異常なトラフィックが発生し、帯域を圧迫していることが分かった。これらの事象は9月20~28日に集中的に発生し、その後10月6日まで断続的に発生していたとしている。

 これらの発生要因について同社は「NURO回線を複数エリアにて多数利用していた特定事業者が管理している端末から、異常なトラフィックが発生していたため」と説明。12日時点で特定事業者からの異常なトラフィックは停止しており、帯域圧迫も解消していることを確認しているという。

 ソニーネットワークコミュニケーションズは「NURO 光をご利用のお客さまおよび関係者のみなさまにご迷惑、ご心配をおかけしましたことをおわび申し上げます」と謝罪。今後、同じ事象を確認した回線には通信を停止するよう、通知するとしている。

 今後の取り組みとして、NURO 光の利用状況を把握するための定期アンケートを実施。初回は12日から開始し、ユーザーには順次案内する。他に、NURO 光に関するユーザーからの常設アンケートフォームを18日から設置するという。

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