あれを考案した元SONYプロダクト・デザイナー後藤禎祐氏のインタビューが週刊ファミ通最新号に掲載され、1up.comの英訳から海外に広まりました。あの何気ないボタンのアイコンにも、ちゃんと秘められた意図があったようです。

(英訳からの重訳)当時ほかのゲーム会社はボタンにアルファベットの英文字か色を割り当てていました。うちは簡単に覚えるものにしたかったので、アイコン・シンボルでいこうってことになり、すぐ私が思いついたのが三角・丸・バッテン・四角の組み合わせした。
さっそく私は各シンボルに意味と色を与えました。
△は視点。頭・方向を示すものです。緑。
□は紙。メニュー・文書を示すもの。ピンク。
○と×はYESとNOで、赤と青に。
みなさんには色がごっちゃになってると思われ、自分の希望はこれなのだと、経営陣に強く説得しなくてはなりませんでした。

興味深いのは、任天堂のスーパーファミコン(英:Super Nintendo)からあんまり逸脱しない路線をキープしたがる経営陣と戦わなきゃならなかったというエピソードです。後藤氏は今僕らが知ってるようなハンドル付きのPlayStationコントローラをプッシュし、結局は大賀典雄社長(当時)のひと声でこちらに軍配が上がった模様です。
米版チェン記者はXbox 360の方が好みのようですが、昨年電撃オンラインが行ったアンケート「一番使いやすかったコントローラは?」(via)では1位PS2、2位PS、3位SFC、4位PS3、5位Xbox 360と上位ほぼ独占状態、人気は不動です。
海外ではテストなんかでも「×(V)」は正解、「○」は間違いの意味なので、同じPSコントローラでも海外版ソフト挿し込むと○×押すとこ逆なんですけど(漫画『日本人の知らない日本語』にもあるように)、これだけ長いこと多くの人に愛されているデザインも珍しいですよね!

https://www.gizmodo.jp/2010/08/post_7565.html