小野:
大きな組織のいいとこ取りをしながら、小さな組織の小回りが利くところです。
今年の2月にソニーグループに加わり、アニプレックス傘下になるとの発表が出た時に、いろんな方から心配されたんです。

僕の結論を言うと、とても良かった。ソニー・ミュージックエンタテインメントは、プレイステーションの生み親と
いえる会社です。多くのソニー・ミュージックエンタテインメントの方々が話されていたのは、「私たちは独立独歩で、
プレイステーションを生み出した90年代の精神は残っています」と。

どんなものでも手を挙げたら実現できると多くの方々が言うので、この企業文化は本当なんだなと思いました。この精神論は
僕が今、ラセングルのみんなに言っていることと一致している。まだグループとなってから半期ちょっとしか経ってないん
ですけど、改めて大きな組織のいいとこ取りをしながら、小さな組織の利点を維持するということができそうだと思える
。今のラセングルは、非常に良い立ち位置にいると感じています。

また、ラセングルは『Fate』作品と関わっている一方で、ソニーグループやアニプレックスが持っているいろんなIPとも、
もしかしたら何か一緒にできる可能性がある。僕がグループ内での会議中にとあるIPのゲーム化のアイデアを話した時も、
いろんな意見がどんどん出てきて話が膨らむんです。
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