V3の1番お気に入りは1章の謎が6章でぶり返すところだなー。プレイ中の友人に「あんなうまく当たる?」とか言われた時はほくそ笑んだものです。
V3の主人公である赤松は今までのダンガンにはいなかった「デスゲームには乗らない」を貫こうとしているところが気に入ってます。その結果がもたらすものも。
5章までは最高に面白かったと言われてますが、問題の6章!
丸くなったと言われるのは避けたかった。1と2と並ぶくらい、プレイヤーの感情をかきたてたかった。だって、ダンガンが最初に注目されたのはそれだし、僕はそれが好きだから、それが僕の全力なので。
今までのダンガンは苗木や日向が辛い目に遭っても、客観的に「がんばれー」だったけど、今回はそのプレイヤーの立ち位置を変えたかった。最原の感情をプレイヤーにも共有して欲しかった。だから、彼と同じ絶望をプレイヤーに与えられるような仕組みにしました。
最原は今まですべてがフィクションだと知り、絶望した。
プレイヤーも今までのすべてがフィクションだと知り、絶望した。
でも、フィクションだろうと、そこから得た気持ちや、人を愛する気持ちは本当な訳で、そこから変わった自分も本当なのです。と、肯定してプレイヤーは最原と一緒に論破する。
2では、日向と七海が一緒に論破を叫んだけど、今作では最原とプレイヤーが一緒に論破を叫んで欲しいと思いました。
しょせんフィクションだから?
フィクションだって世界を変えるよ。フィクションは架空なの?
いないの?
いや、いたじゃん。それを感じたじゃん。
結局ダンガンロンパ全体のテーマに結び付きます
1で外の世界を描かなかったのは、絶望も希望も、外にあるものではなく、内なる自分の心がそれを決める。
嘘と真実もそう。
フィクションとリアルもそう。
何が嘘で何が真実か、何がフィクションで、何がリアルか。
騙されたと思うかどうかは心が決める。
外の世界の人も=プレイヤーではありません。ただ、ここは難しいところであまりリアル感がないと冷めちゃうので、少しリンクする部分を過剰に描きました。
でもさ、そもそもあそこで描いたみたいに、ダンガンロンパは流行ってないよね?w
白銀も好きなキャラなんだけど、人気投票で最下位なのは…逆にキャラが立ってるね!
冒頭で好きなキテレツが53話ってヒントを与えてるところは、実はハラハラしてたんじゃないのー?w
正直、合わない人は結構いるかなと思いました。外の世界を自分だと思ってしまう人もいるだろうな。と。
でも、フィナーレに相応しい論破はアレしか思い付かなかった。
ダンガンロンパ を終わらせたかったんでしょ?とか、言われることもあったけど、それとは別次元で考えてました。
ゲームは終わるけど、キャラクターが生きていたと一瞬でも思えれば、各々の中で物語は続いていく。
いや、続けていって欲しい。
それがフィクションがリアルを、世界を変える事だから。
なんて言うか…僕はゲームを作ってて、作り終わったら、そのゲームからは卒業だけど、僕が書いているこの時が誰かの中で永遠になればいいなーって、特にエピローグになると思うんです。
それがもっと良い形で出れば良いんだけど、ああなるという。
なぜだ。
なぜなんだ!
その答えはこれからも探し続けるのであった。

おわり

30分限定公開ツイート全文だヨ