出入口のそばにあった自販機でジュースを買い近くの公園のベンチに二人で腰掛けた。
いつもより楽しそうなビッタの顔があった。
オレ「もう寂しい顔すんなよな」
ビッタ「…?何のことだ?」
オレ「オレさ、いつでもビッタと遊ぶから」
ビッタ「うん」
オレ「一人に…しないからな」
ビッタ「…うん」
ビッタの膝の上にはオレがプレゼントしたぬいぐるみ。
全身青のそのキャラクターが何だかビッタに似合っている。
ビッタ「お前は寂しくなかったのか?」
オレ「オレ?」
ビッタ「トーチャン帰ってくるまでは家に誰もいなかったんだろ?」
オレ「ああ…家に帰っても一人っていうのは毎日だったな…」
ビッタ「オイラも家にいても一人だった。でも今はお前がいるから楽しいぞ」
オレ「うん、オレも楽しい。またこうやって遊ぼうぜ」
ビッタ「うん」
オレはビッタの頭をそっとなでた。
その少しちっちゃくて丸い頭は手の平に程よくおさまり少し気持ちよかった。