精神が肉体から抜けていく感覚
「え...?」
その瞬間は一生忘れません。自分の精神が、スーッと上に登っていくような、
身体から魂が抜けていくような感覚を感じました。
なんというか、5年間くらい東大合格のために勉強した浪人生がその集大成として臨んだ東大の入学試験の
合格発表で、自分の名前がないことを発見した瞬間みたいな感じですかね。
周りの声が遠のいていって、世界が自分1人になってしまって、呆然になって、精神が身体から抜けていくような感覚です。

「まだ俺20代なのに」「これからなのに」「親になんて言えばいいんだろう」「一生治らない」そういうことだけが頭の中でいっぱいで、
もうとにかく呆然となりました。頭の中真っ白です。