医者からの説明を受け、わからない所は「ここが分かりません。もう一度説明してください」などといってとにかく理解に努めました。
これから障害者手帳などいろいろな書類を作らないといけないこと。
いろんなことを聞いて、その時点ではすべてとはいわずとも、だいたいは理解することができました。
その後カウンセリングルームに移されましたが、カウンセラーが

「陽性申告を受けて、あなたみたいに冷静だった人は初めて見た。普通、泣き出したりするから」

と言っていました。カウンセラーにいろいろとHIV関係の書類を受け取り(HIVに関する本やパンフレットなどは、
イラストを交えていてわかりやすく、かなりしっかりしています。できるだけ受け取った方が良いです。)、
保健所を出て、真っ先に大病院の検査の予約をしました。

しかし、陽性申告を受けたあの時、泣かないでショックを心の中でスキップしたことを後から後悔することになりました。
あの時しっかり泣いていれば、その後の生活はもっと楽だったかもしれません。
生まれて初めて、精神病にかかったからです。

生まれて初めて精神病に