人がこうした考えに至るまでには、さまざまな事実を突き付けられ続けることになる。
そして「どうあがいても、もう諦めざるを得ないのだ」という厳しい現実を認めるところまで経験しなくてはならない。
「いや、オレはまだまだ若い。三浦カズだって51歳で現役だし、イチローの脚は44歳にして以前より速くなっているというではないか!」
なんてことを言いたくなるかもしれないが、それは彼らの天賦の才と努力と自己管理がなせる、まさに神の領域。
凡百の人間と同列に語ってはならない。