新潮45に何度も書かせてもらったライターが新潮が右翼化(なのか?とりあえず反リベラルだとは思ったが)な文を掲載したのは購読者が激減して大ピンチだったから的なことを書いて擁護しているつもりらしいが
残念ながらそういう問題じゃないといいたい
雑誌の売れ行きが不調なのはどこも一緒だが版元の新潮社は古くから文芸作品を出版してきた会社でその中には三島由紀夫を初め同性愛者の純文学者も多く書いている
世間はそういう会社から出ている雑誌に同性愛者や性同一性障害者などのマイノリティをまとめてバッサリ国から金を出す価値のない人々と決め付ける発言を擁護したと唖然としたのだ
既に事は当該雑誌だけの問題ではなく会社自体に取り返しのつかない傷を付けてしまったということなのだ
そしてこのライターは炎上することは承知の上でといったネット上だけに通用する話をしているが
雑誌は紙の本だ
ツイッターやブログとはわけが違う
ネットで炎上したものは後から削除して謝罪文を載せた後沈黙していればいずれほとぼりが冷めるが雑誌は形としてずっと残る
また大元の杉田議員がLGBTへの差別をしている理由が『生産性がない』からと言ったことも問題だ
それではまるで国は子供を作る人にしか金を出さないでいいはずだと言っていることになる
これが仮にも先進国といわれている国の議員のセリフだろうかと思うがそれはとりあえず置いて
この言い方だと子供を作れないあるいは作らない人々全てを否定してかかっていることになる
それだと発達障害とうつ病で結婚はしなかった私も該当するし
無精子症の男性や不妊で悩んでいる女性も切り捨てている
もちろん不治の病にかかっている人も含めてしまうだろう
そして高齢化社会だというのに老人たちだってそこには含まれてしまうわけだ
そうなるともはやマイノリティだけではない相当数の人々に国から金を出す価値がない人々という烙印を押してしまっている
若くて心身ともに健康で正常で男であれば女を孕ませられる女であれば妊娠出来て子供が生める人々以外は国は金をかける必要がない
ということなのだ
いかにそれが暴論かは小学生も高学年に差し掛かるまでには理解できるはずだ
それを擁護しようとするのがどれだけ狂気の沙汰かまともにものを考えられる人であれば誰でも分かる
これは右翼化というより完全に人間をブリーダーの管理する動物レベルに貶めている