わき腹に作った人工肛門は、直径3〜4センチで、見た目は「梅干しみたいな感じ」。
人工肛門の働きは便やおならを出すのみ。直腸のように便をためる働きはなく、
「トイレに行きたい」という便意を感じることや我慢することはない。
つまり、腸内で消化吸収されるたびに、自分の意識とは無関係に排せつされる。

「赤ちゃんって、自分でコントロールがきかないから、授乳中に排せつしたりするけど、まさにそんな感覚。
あの“もよおす感覚”が懐かしいです」