Autonomous Sensory Meridian Response (ASMR) は、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、
心地良い、頭がゾワゾワするといった反応・感覚(正式な・あるいは一般的な日本語訳は今の
ところ存在しないが、直訳すると自律感覚絶頂反応)。ASMRを感じるきっかけや感じ方には個
人差があるが、視聴することによってそのきっかけを作り出そうとするASMR動画は、海外の動
画投稿サイトを中心に人気となっている。日本でも近年ではローカルな人気を博している。
ただし、実際に効果があるかどうか、科学的実証はなされていない。
ASMRは、上述した大まかなサウンドと定義されているが感じ方は人により様々である。
たとえば、「咀嚼音」がたまらなく好きであるというユーザーもいれば、汚い感じがして嫌だ、
というユーザーもいる。 また、「綿棒で擦る、聴こえるか聴こえないかの瀬戸際の音量が心
地よい」というユーザーがいれば、「キーボードのタイピング音」などある程度の音量があって
心地よく感じるユーザーもいる
動画サイトから投稿されているASMR動画は下記に記述する以外にも多数存在するが、人気ジャン
ルはある程度絞られる。
耳かきボイス (バイノーラル録音などを用い、実際に耳かきをされているかのように感じること
のできる動画)タッピング音 (パソコンのキーボード、箱・机を指でタップする)
マッサージ、床屋サウンド (耳かきボイス同様、実際にされているかのような心地良さを味わう)

Autonomous Sensory Meridian Responseの名称はWebサイトasmr-research.orgの設立者でもある
ジェン・アレンが命名したものである。アレンの説明によれば、"autonomous"はきっかけとなる
刺激に個人差がある様子を指したもので、"meridian"(頂点)はオーガズムの婉曲表現であると
いう。この名称に落ち着くまではYahoo!上のグループ「Society of Sensationalists」やAndrew
MacMuirisが開設したブログ「The Unnamed Feeling」といった場所で名称についても議論が行わ
れており、"attention induced head orgasm"(AIHO), "attention induced euphoria"(AIE),
"attention induced observant euphoria"(AIOEU)といった名称も提案されていた