札幌では、家族4人で古い2DKのアパート暮らしをしていた。
当時、高層マンションが建ち始めた頃で、高層マンションに住む友達を「うらやましい」と思ったそうだ。
そして「絶対、金持ちになってやる」と誓ったという。

中学時代、学校ではバスケットボール部に入りながらも野球部の仲間とつるみ、毎日野球の練習に明け暮れた。
毎週のように試合を組んで、中学時代に放ったホームランは合計72本。TOMORO氏も周りもプロ野球への道を考えた。

そして野球の名門校である神奈川・横浜高校に入学したが、そこで初めての試練を味わった。
TOMORO氏が入学した当時、横浜高校野球部には、現在もプロ野球で活躍する石川雄洋選手、成瀬善久選手、涌井秀章選手などがいた。
全国レベルのチームメートに負けまいと、毎日早朝から夜中までがむしゃらに練習に励んだ。
1年間、限界までがんばったが、超一流の選手たちとの実力の差は縮まらず、プロへの道は無理だと完全にあきらめた。

TOMORO氏が目指したのは「世界制覇」であり、会社員になるつもりはまったくなく、その時点で野球はきっぱりとやめた。
TOMORO氏は、野球をやめた次の日から街へ出た。