あれから1年、山口は何を思うのか。5月上旬の昼間、自宅へと帰る彼を直撃した。
声をかけると一瞬驚いた顔で立ち止まる。しかし、口は固く閉ざされたままだ。
現在の体調やTOKIO復帰への思いを聞くと、動揺した表情が浮かぶ。

──体調はどうですか。
「…すみません」

──TOKIOのみなさんとは連絡を?
「…」

──(復帰を)後押ししたいという声もあがっています。

 一瞬、優しい笑顔になった山口だが、すぐに申し訳なさそうな表情に変わり、小さく頭を下げた。
そして、「ご心配かけています…失礼します」。そう言い残し、自転車にまたがるとペダルを勢いよくこいで去っていった。