◆出エジプト記

『旧約聖書』では紅塵に覆われたエジプトでイナゴなど
かつてないほどのすさまじい数の害虫が発生して空を飛び、天が暗くなったとある。
大飢饉が発生し大混乱を極めるエジプトではモーセが指導者となり
奴隷にされていた膨大な数のイスラエル人をまとめて一斉にエジプトを脱出した。

その後をエジプト軍が追ったが、彗星アテナの潮汐力でありえないほど海の水が退潮し
紅海の浅い部分の水が引いて3メートルほどの深さにあった海底が露出した。
モーセの一団はそこを通って紅海対岸に渡り、エジプト軍も後をついてきたが
アテナが移動したため引き潮が戻ってエジプト軍は溺死したという。

追っ手を振り切ったモーセの一団は安息の地カナンを40年間探し回った。
カナンとはカヌ・ナー、すなわち葦原をさす言葉だ。

また、紅塵が世界を覆う中巨大な雲が渦巻いてそそり立つ「雲の柱」が出現した。
"神"(GOD)がいつもその中に臨在し、モーセたちの後をついていったという。

モーセはシナイ山で神と対面して契約を結び、ユダヤ教の偉大な開祖となったが
ある日突然モアブ山のただなかで失踪してしまい、以降行方不明になる。

モーセの後を継いだヨシュアは葦原を探し回り、その時代再びアテナが接近した。
その出来事は旧約聖書に「見たこともない星が東の空に現れた」と記され
アテナは地震によってジェリコの城壁を倒壊させて去っていった。

やがてヨシュアの一団はついにカナンの地にたどり着く。
そこで巨人ネフィリムの子孫たちと戦って皆殺しにし
その土地に古代イスラエル王国が築かれる事になる──というのが
『旧約聖書』の出エジプト以降のあらましだ。