そうこうするうちに数日が経ち、奴の行動パターンを振り返ると、普段から低層ばかりを狙う、いわゆるハイエナ行為が殆どだった。

近隣にある他のジムを崩すとか、同色のジムにトレーニングのうえ置く、という選択肢の無さに、さすがの私も業を煮やし、機会を見計らい声をかけた。

「わたしが崩して置いたばかりのジムを狙わず、おまえも高層タワーを崩して置けよ、10タワーなんかそこらへんに沢山あるだろ。」

するとそこで返ってきた言葉がこれである「容易じゃないだろ。」と。