案も無い人の空気           0013−−−5
 こうした異民排斥主義や白人優位守護は建国当初からある思想で、その為にインディ
アン達は故郷は追われインカ人は迫害され虐待された。それは根深くキリスト教が作っ
た一神教の教えや啓示に基づくもので、今の米国内にも根付いている。従来から呼ばれ
る陰謀論には度々イルミナティやら薔薇の黒騎士団或いは葡萄の首飾りのシオニストや
石工ギルドのフリーメイソンもいずれもが宗教会派の隠れ蓑的な組織として政治結社化
した団体だった。ロータリークラブやが日本のフリーメイソンだったり、坂本龍馬の海
援隊がユダヤのイルミナティだったり、八咫烏協会がイエズス会の隠れキリスタンであ
ったりするのだが、この起源が紀元前の拝火教の流れを汲むミトラ教(ミトラス教)に
ある事は事実だろう、古代ローマにおいて行われたキリスト教はローマが国教と決める
までは聖書も多くの物があった。近代の聖書はこの時国教にするに当たって選別して、
取捨選択(しゅしゃせんたく)の基準が国民の利用であり国民統一の意識改革であるのだ
が当然多神教の幾つかのローマに具合が悪い教えや楯突く意見は排除する事になる。従
って一神教になり、同じキリスト教でもイエスの都合の悪い言葉は排除する。そして、
そうして外されたものに重きを置く宗派や宗教は異端とされた。異端信者は当然の如く
密儀を秘めた宗教になった。古来よりあったミトラ共のキュベレー崇拝や、ギリシャの
神話世界を築いた拝火教けんきょうゾロアスターやザウ・シュアトラなどやエジプトな
どから来た死後の世界を描写するオルペウス教派や、東方由来のディオニュソス崇拝、
死と再生の秘術を行ったデメテル崇拝などは、当然秘密の教団になった。