新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に重大な突然変異が確認されるなど、新型コロナウイルスの多様な変異能力のせいでワクチン開発に困難が予想されている。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、台湾の国立彰化師範大学とオーストラリアのマードック大学の共同研究チームが最近インドから検出した新型コロナウイルスが変異を起こした事実を確認した。

研究チームによると、突然変異はウイルス表面に突起状の「スパイクタンパク質」受容体結合ドメイン(RBD)で確認された。
RBDからウイルス変異が確認されたのは初めてというのが研究チーム説明だ。

問題は、現在ワクチン開発がスパイクタンパク質の無力化に焦点をあわせているが、スパイクタンパク質で変異が発生してワクチン開発に赤信号が灯った。
研究チームは「新型コロナのワクチン開発を無駄にしかねない重大な変異が見つかったのは初めて」としながら「現在のワクチン開発が無駄になる危険が高いことを意味する」と明らかにしたとSCMPは伝えた。

新型コロナの多様な変異能力のせいでワクチンを開発しても突然変異ウイルスには効果がない可能性があるという意味だ。
この研究は論文事前公開サイト「バイオアーカイブ」(biorxiv.org)に公開された。

新型コロナを含めたウイルスは1本のリボ核酸(RNA)で構成されていて突然変異が起きやすい。
2本の核酸で構成されたDNAより安定性が低いためだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200415-00000008-cnippou-kr