疫学者がなるべく口外したくない事実、それは感染症の拡大を防ぐ
最も有効な手段が、殺処分だということだ。

豚インフル、鳥インフル、口蹄疫など、家畜に伝染病が流行した場合、
該当地区の家畜は即座にすべて殺処分にされる。2001年、イギリスで600万頭、
昨年、2019年もルーマニアで幾多の豚が殺処分にされている。
東国原知事が心を痛めた2010年の宮崎の口蹄疫も記憶に新しい。

ナチスドイツが、高利貸などドイツ人と相性の悪いユダヤ人住民とのトラブルを
解消するために、「ユダヤ人問題の最終的解決」を標榜した。

それは当初、ユダヤ人をアフリカのマダガスカル島やパレスチナ、ポーランド僻地に送り、
隔離する政策だった。いつしかそれは、600万人におよぶ未曽有の
虐殺へと変わっていった。

現在、コロナ問題の最終的解決のために、三密の回避、マスク着用、クラスター対策、
経済との共生など様々な対策が取られている。

クラスター全体や濃厚接触者の即時殺戮をまだ手掛けられる政府はない。
だが、コロナ問題の最終的解決のために、その日が来ることは、
意外に近いのかもしれない。