デリバリーヘルス(派遣型風俗店)の仕事で青森市を訪れた茨城県在住の20代接客業女性が新型コロナウイルスに感染し、濃厚接触者とみられる利用客約30人の特定が難航している問題で、市は引き続き情報収集を進めているが、13日朝時点で、特定には至っていない。関係者との連絡も依然取れておらず、市は「感染拡大防止のため、心当たりのある人は保健所に連絡して」と呼びかけている。

 市保健予防課によると、13日朝までに、利用客とみられる人たちから複数の情報が寄せられたが、いずれも匿名のため、本人かどうかの特定や情報の正確性などを見極めている段階という。女性の同僚5人についても、詳しい動向などは不明のままとなっている。

 女性本人も現在、市内の感染症指定医療機関に入院しているため、思うようにやりとりができない状態。同課の柴田一史課長は「少ない情報をつなぎ合わせながら感染経路を特定する作業を進めているが、さまざまな壁があり、思うようにいかない。現段階では、関係者に情報提供を愚直に呼びかけるしかない」と語った。