ディープステートの実態は、巨大資本家たちの合従連衡だ。

人間の社会は権力によって運営されているが、構成は多種多様であり、構造は多層的で動的なものである。
ある1つの権力体が全ての権力構造を支配することは不可能に近い。
更に、権力自体が腐臭を放ち社会から排除されるという宿痾を抱えている。
特に、最も強大な力を有する政治権力においては、
『絶対的権力は絶対的に腐敗する』というアクトン卿の言葉は至言である。

故に、彼らは自らが政治権力の矢面に立つことはしない。
彼らは財力を武器に、米国CFRを利用して政治権力を支配してきた。
また、ビルダーバーグ会議を通して世界への影響力を行使してきた。

彼らは財を構築するために計画と遂行を繰り返してきた。
メシのネタを作り出し、それを独占して儲けるのだ。
『軍産複合体』もその一つだった。
しかし、パパブッシュの時代にソ連崩壊と共に終焉を迎える。

次に考え出したネタは、『地球環境』と『医療』(エコヘルス)だ。
これはいい。『軍産複合体』とは違って誰も反対しない。
反対する奴は人類の敵となる。

また、クリントン以降、政治的なイシューは米中によるG2体制に切り替わる。
本音は「ブタもおだてりゃ木に登る」、「ブタは太らせてから食え」だ。
2012年11月14日、オバマ時代の国務長官ヒラリーはハーバード大学で
「20年後、中国は世界で最も貧しい国になるだろう」
と得意満面で披瀝した。

さて、人間にとって最も根本的な財とは、食料・エネルギー・水と空気である。
従って、この『食料』『エネルギー』『水と空気』を支配することが最も重要となる。