>>175
有識者会議でもADE自体は完全否定はされてない。
ただ陰謀論者は過剰に誇張して大げさに吹聴してるから、それは批判されても仕方なくない?

抗体依存性感染増強

ワクチン接種により、SARS-CoV-2感染時に抗体依存性感染増強(ADE)が起こることが懸念されている[7]。

ADEは、抗体を介してFcγ受容体を発現するマクロファージなどの食細胞にウイルスが取り込まれた結果、感染および複製の増強により重症化する現象であり、デング熱や猫コロナウイルス感染で確認されている。

中和能が不充分な抗体の産生、或いは不十分な抗体価の上昇が食細胞へのウイルスの侵入を促進し、疾患の転帰を悪化させることが推測される。

ウイルス感染後に産生される一部の抗体が、Fcγ受容体非依存的にウイルス感染を増強する可能性があることも最近報告された[8]。

一方、ファイザー社、或いはモデルナ社のワクチンでは中和作用のある抗体が十分に産生され、Th1細胞活性化も誘導されるため、ADEが起こる可能性は極めて低いと考えられる。実際にこれらのワクチンは、感染防御だけでなく、重症化防止にも有効であることが証明されている。

ワクチンにより誘導される抗体が結合しにくい新規変異株の出現や、経年的な抗体価低下への懸念は残るが、ADEによるデメリットがワクチンのメリットを上回る可能性はどの段階においても極めて低いと考えられる。