https://emira-t.jp/special/7814/
から引用
ー神戸大学大学院農学研究科中屋敷 均教授

「“増やす”ではなく、正確には環境を与えられたので、“増えられるから増えている”ものだと思います。
その中でより増えることができたものが残っていくのですが、まれにウイルス同士で助け合うこともあります。
調べてみると、ウイルス集団の中には、しばしば自分だけでは増えることができないものが見つかり、
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他のウイルスからタンパク質を
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もらうことで、生きているようです。共助ですね」
積極的に増殖するのではなく、他人を利用して増えられるなら増えていく。ちゃっかり者のような存在なのかもしれない。
しかし、「ウイルスの全てが病気の元になっているわけではないのです。いることによって何かしらの役に立っているものもあるんですよ」と教授は続ける。

現に、われわれの根本であるヒトゲノム(人間の遺伝情報)の45%が、「ウイルス」や「ウイルスのようなもの」で構成されていることが示されている。
「ウイルスがいたからこそ人間はここまで進化できた」と中屋敷教授は言うが、そうなると、やはり「=病原体」ではないのかもしれない。