心筋炎は新型コロナに感染した時の方がやばい


新型コロナワクチンによる心筋炎・心筋症の頻度は低い

すでに 3 億 2 千万人がワクチン摂取している米国では、30 歳以下の若者の
Pfizer/BioNTech かModerna の新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎は475 例(頻
度0.0005%)報告され、ほとんどは完全に回復している。500 万人超がPfizer/BioNTech
の新型コロナワクチン接種済みのイスラエルでは、心筋炎の報告が275 例(頻度0.006%)
で、米国と同様に多くは2 回目の接種後で、主に16〜19 歳の若い男性に認められた。

若年者で無症状の新型コロナウイルス感染合併症としての心筋炎・心膜炎がある

注目すべきことに、新型コロナウイルス感染の合併症として急性心筋炎が報告され
ている。平均年齢19 歳の米国のアスリートで新型コロナウイル感染者1597 人におい
て、2.3%にあたる37 人が無症状あるいは軽症の心筋炎を認めた(JAMA Cardiol 2020
年9月)。したがって、若年者では新型コロナウイルス感染により無症状の心筋症を発
症する危険があり、新型コロナウイルス感染による心筋症は新型コロナワクチン接種
後に発症する心筋症よりも頻度としてはるかに高い。
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000796566.pdf