>>428
足ることを知る…知足というものの考え方の由来は中国古代の老荘思想ですよ。
インド仏教はかなりきつい教義だけれどそれを中国古代老荘思想のフィルターを通した上で日本に伝えられたからこそ穏やかな教義として伝えられている。

老荘思想は既に紀元前4世紀の春秋戦国時代末期には中国各地に広がっていたし
それは道教という中国各地の原始的信仰やシャーマニズムとも結びついて人民共和国成立時までかなりの影響を持ってた。
絵銭としての「知足銭」は清代まで中国各地に存在したし、日本でも江戸時代までは普遍的に存在してた。

三国志でも登場した「五斗米道」という漢中の有名な道教教団は最後は人民解放軍と激戦の末に玉砕したことで有名。
足るを知る。の中国道教思想は人民共和国の実存主義によって最終的に粉砕されたけれど
近年、また中国のインテリ階層の一部でこの辺に開眼して出家したりする人がポツボツ出てきている。