やっぱり同調圧力? 消えないマスクの背景

マスク着用を呼びかけてきた政府が、着用を原則個人の判断に委ねたのは2023年3月13日だった。
その週末の17〜19日に行った電話調査では、政府の決定を「評価する」が74%で、「評価しない」は24%。
国民の多くは政府の判断を歓迎する一方、一足飛びに「脱マスク」には向かわなかった。
1か月後の4月14〜16日の電話調査では、着用が「減った」は30%にとどまり、
「減っていない」の69%を大きく下回った。

1〜2月の郵送調査で、周囲が着用しているなら自分も着用しなければならないと「感じる」人は
「どちらかといえば」を含めて83%に達し、性別や年代を問わず8割を超えた。
同調圧力については「感じる」が各年代で84〜82%とほとんど差がない。
重症化の不安を「感じない」人(全体の38%)でも、周囲が着用していたら自分もと「感じる」が81%に上り、
多くの人が感染への不安感とは関係なく同調圧力を感じている実態が浮き彫りになった。

第3波が峠を越えた直後の21年3〜4月の郵送調査では、公共の場で理由もなくマスクを着用していない人を見て、
怒りを感じたことが「ある」との回答は61%に上り、「ない」の38%を大きく上回った。

09年5月の電話調査では、新型インフルエンザの流行をきっかけに自分や家族が何か対策を「している」人は
37%で4割に満たなかった。このうち、六つの対策の中から実践している項目を複数回答で選んでもらうと、
「外出時にマスクをつける」は5番手の43%にとどまった。もっとも多かったのは「手をよく洗う」の96%だった。
21年3〜4月の郵送調査では、外出時のマスク着用は9項目中でトップの98%。
23年1〜2月の郵送調査でも、マスク着用は引き続き最多の92%を占めた。
3年間の郵送調査で、日常的なマスク着用をつらいと「感じる」人は
21年48%→22年43%→23年39%と年を追うごとに減少してきた。
https://www.yomiuri.co.jp/column/opinionpoll/20230518-OYT8T50069/


記事中のアンケート部分のみピックアップ
過去の感染症対策と比較して、コロナ禍の特徴は、やはり圧倒的なマスク着用率
その99%の着用率が醸し出す極めて強力な同調圧力
その煽りを最も大きく喰らったのが、未来を担う子供達、というのが不安感を増大させます
日本や台湾にだけ、数年後十数年後に深刻なロストジェネレーション問題が噴出してきそうで怖い