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「ワクチンの心筋炎でFIFA選手の突然死が5倍、アスリート108人死亡」はミスリード

「ワクチンの心筋炎でFIFA選手の突然死が5倍、アスリート108人死亡」はミスリード。競技中の死亡数(2001-2020)と全死亡数(2021)を比較する等、比較対象が正しくない。

【解説】
リアルタイムニュース(イスラエル)の記事が元ネタになり、「2021年にFIFA選手の心臓突然死が5倍に増加」「ワクチン接種開始から11か月で183人のアスリートが心筋炎、108人が死亡」といったデマになって拡散したもの。
「5倍」は比較対象が正しくない。2001～2020年はWikipediaの「競技中に死亡した選手リスト」を使用し、2021年はリアルタイムニュース独自調査の「死亡した全選手リスト」を使用しているので、比較対象が同じでない。また、アスリートの突然死は、ワクチンの有無に関係なく近年増加傾向にあり問題視されているもの。特に2021年の増加の要因は、コロナ禍での過密スケジュールや試合数増等、諸説ある。「108人」の死亡者数は、全世界のアスリートの突然死の総数なので、これを多いとするかどうかは比較対象が不明。「108人」が「5倍」という勘違いのデマも派生している。

https://note.com/osamu_iga/n/n3dc893c320db?magazine_key=mb5506dd546a0