「ワクチンを感染で広げる」研究途上も沸き立つ議論
2022年4月13日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD28BK80Y2A320C2000000/

・自己拡散型ワクチン 最初にして唯一の野外試験

アイレ島に到着した研究チームは、147匹のアナウサギを捕獲し、首にマイクロチップを入れて、約半数のウサギにワクチンを投与した後ですべてを野に放った。
その後32日間にわたり、ワクチン接種済みとワクチン未接種のウサギたちは、通常通りの生活を続けた。

研究者らがマイクロチップを入れたワクチン未接種のウサギを再度捕獲したところ、そのうちの56%がどちらのウイルスに対しても抗体を持っていた。

これはワクチンを接種した個体から未接種の個体にワクチンがうまく拡散したことを示している。

この実験は、自己拡散型ワクチンの概念を実証する初めての、そして今に至るまで唯一の野外試験だ。