おい
これあのカバが編集しただろ?
ふざけてんじゃねえぞ

シャドウバースチャンピオンズバトル
判定…良作
ポイント…様々な割を食った不遇の良作*1 時間泥棒のパズルクエスト
     強力なオリジナルカード 一部の理不尽なストーリー戦

評価点
・初心者救済要素の充実
ストーリーで基本事項を丁寧に教えてくれる上、主人公の初期デッキはドラゴンクラスなのだが、第一弾「クラシックカードパック」しか解放されていない環境で十分戦えるデッキ構築になっている。
初回封入特典の「ダークドラグーン フォルテ」のカードをNFCリーダーにかざせばゲームの中ですぐに入手可能であることや、最低ランクであるCランクのデッキを使う際のNPCは最大体力が15になっている、デッキランクが低いとAIがプレイミスを起こすように設定されている事もあり、初心者でもカードバトルに慣れやすくなっている。
・演出関係
メインシナリオに関わるイベントは勿論、メインキャラクター達のサブイベントもモブキャラ含め全てフルボイスで収録されている。勿論紙芝居ではなく、3Dキャラモデルを用いた形式である。
また、メインシナリオ中アニメーションやイラストが挿入されるのだが、そちらも主人公の性別に応じて主人公の容姿が変化するという力の入れようであり、しかも無言ではなくちゃんと喋る。
その他、モブの対戦相手も一人一人個別にボイスが用意されており、ある程度の個性付けが為されている。 中二病痛い人も少なくないが。
無論、カードの豪華声優陣によるボイスにおいても同じ。本家から一切手を加えることなく、オリジナルカード分も含めて抜け漏れ無く収録されている。
本家を遊んだことがない人のために幾つか例を挙げると、『ちびまる子ちゃん』の永沢君や『名探偵コナン』の目暮警部役でお馴染みの茶風林氏、『遊戯王デュエルモンスターズ』の海馬瀬人役やNHK朝ドラ『エール』のナレーションを務めた津田健次郎氏、『ワンパンマン』ジェノス役や『ポケットモンスター サン&ムーン』でカキ役を務めた石川界人氏、『五等分の花嫁』の中野一花役や『はたらく細胞』赤血球役の花澤香菜氏と先輩赤血球役の遠藤綾氏等も出演している……と言えばその豪華さがお分かりいただけるだろうか。
また、BGMも本家の物をアレンジして収録されている。本家を知るユーザーからも好評。
本作で独自の修正が行われ、後に本家にもその修正が逆輸入されたカードも存在する。そのいずれも「使いやすくなった」として好評。
その代表例がビショップクラスの「スカルフェイン」。修正前は「効果は強力だがコストの高さと本人のステータスの低さ故の使い辛さが目立つ強ネタカード」という立ち位置だったのが、「自分の場にアミュレットを出す度に自身のコスト-1」という効果が追加されたことで一気に一線級の性能になり、疾走ビショップやセラフビショップで必須扱いされるようになった。
・パズルクエストの完成度
中級まではある程度余裕で解けるものの、上級のパズルは本当に難しく、考えているとあっという間に時間が過ぎていく。
実際に攻略サイトなどに頼らず自力で解き終えたユーザーも「これ考えた人は間違いなくシャドバのプロ」と絶賛する程で、攻略情報が揃っていない頃には「本家にもこれ欲しい」「気付いたら朝だった」といった声が冗談抜きで飛び交っていた。*7
・細かなオプション設定
バトル演出の長さや自分と相手それぞれのカットインの有無、ターン終了や進化の確認の有無にコントローラー操作時のカードプレイ確認の種類、コストの補足表示等、本家にも劣らない量の項目が用意されている。
また、デッキに使ったカードの中からサムネイルを決められる「デッキデザイン変更」、所持しているカードスリーブに変更できる「スリーブ変更」もある。
アニメ版と打って変わって 評価の高いシナリオ
対象年齢が子供向け故のおかしな部分もあるが、王道なメインシナリオの出来は悪くない。
また、不安視されていたキャラクターを掘り下げるキャラクターストーリーも素晴らしい仕上がりで、中には思わず涙してしまったというユーザーもいる程。
アニメ版の主人公・竜ヶ崎ヒイロも思いやりのある性格が描写されている他、祖父の入院時はシャドウバースから一時的に離れようとするなど人間味があるキャラとして描かれている。
また、ランクマッチの対戦環境も概ね良好。あえて収録するカードを絞ったお陰と言える。
発売と同時にアップデートで追加されたオンライン機能だが、追加しただけではなく通信切断者へのペナルティ機能や過去の対戦のリプレイ機能を付けるなど、運営の対応が非常に評価されている。