L.C.Lとは、エヴァのコクピットに注入される液体のことです。
アレで肺を満たすことで、チルドレンたちは呼吸をしています。
この技術は「液体呼吸」と呼ばれ、完全ではありませんが実在する医療技術です。
また、エヴァとチルドレンの神経を接続する際の仲立ちになっていたり、
使徒の攻撃による精神汚染を防ぐ際の防壁になっていたりします。

L.C.Lの正体は第2使徒リリスの体液、平たく言えばリリスの血です。
作中の設定では、リリスは人類(=第18使徒リリン)の祖先であるため、
人類との親和性が高いのでしょう。ちなみに、成分としては羊水に近いようです。

エヴァとパイロットのシンクロ率が異常に高まると、
パイロットとエヴァが完全に同一化してしまい、パイロットはL.C.Lに溶けてしまいます。
これがL.C.L化です。作中ではシンジと、シンジの母親である碇ユイがなりました。
L.C.Lの中からパイロットを救出するのは困難を極め、実際ユイの場合は無理でした。
(正確に言えば、魂の救出が不可能で、身体の救出は出来たのですが…)
それでも何とか、シンジの救出は成功しました。

旧劇場版「Air/まごころを、君に」の終盤では、サードインパクトの際に発生した
全地球規模のアンチA.T.フィールドによってA.T.フィールドが無効化され、
シンジとアスカ以外の全人類がL.C.Lに戻ってしまいました。
A.T.フィールドの正体は、自分と違うものを拒絶する意思そのものです。
ですから、「心の壁」なわけです。
作中の設定では、人類はL.C.Lによって構成されており、
A.T.フィールドによって人の形を成しています。
缶ジュースで例えると、L.C.Lは中身のジュース、A.T.フィールドは入れ物の缶です。
と言うことで、A.T.フィールドを無効化された人類は、自分と他の物との境界が
無くなってしまい、L.C.Lに戻ってしまいました。