もうひとつはこれか

21 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2015/09/23(水) 14:40:29.70 ID:xYsA8LaU0
受験を控えた中3の夏、両親を事故で亡くし幼い妹を残し天国へと旅立ちました。
僕は定時制への進学を余儀なくされ、生活費を稼ぐため学校とバイトに明け暮れる生活を送っています。
ご飯を食べさせ、お風呂に一緒に入り、妹を寝かしつけ30分程でしょうか?寝るまでの間ゲームをします。
束の間の休息ですね。昔から大好きだったファイナルファンタジー。
歴代のキャラクターを見ると家族4人で幸せに暮らしていた日々が走馬灯のように頭によぎります。
FFRKを始めてから2ヶ月程経ちましたでしょうか?課金なんて当然できる程の余裕はありません。
配布された武器でやりくりしていますが、そろそろ限界を感じイベントのダンジョン報酬を指を咥えながら諦めざるを得ない状況です。
無駄にガチャをする事無く貯めに貯めたミスリル。ビギナーすら引かずラッキーガチャと次に来る必殺フェスにかけようと臨んだ22日の午前0時。
虹色に輝く宝玉が一つ地上へと舞い降りた・・・が申し訳程度に専用の付いた星5武器でもかなり評価の低いサンブレード。
おそらく星5剣のみで分類すれば最弱と言っても過言ではない全く使い道のない代物であった。
その日一日はバイトにも身が入らずミスをして度々怒られた。気を取り直して迎えた23日の午前0時。今度こそはという思いで
震える指で画面をタップした。・・・結果は金3と生きる希望を打ち砕かれた8発の鉛玉が僕の心臓に突き刺さる。
僕は途方に暮れた。なぜ世の中はこうも平等ではないのか?贅沢は言わない。
ボロボロのアパートでもいい。お腹いっぱい食べられなくてもいい。せめて大好きなファイナルファンタジーでは夢を見させて欲しい。
24日の0時。僕は再びラッキーガチャを回します。結果次第では幼い妹を置いて天国に旅立たなければいけません。
どうか神のご加護がありますように。僕の“最後の物語”になるかは運営次第です。