https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%92%E6%A5%AD_%281967%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB%29
「その結婚ちょっと待ったぁ!」っていう展開は、映画『卒業』の影響があると思うのよ。
強烈な印象を残す展開だったんで、いっぱいパロディも生まれた有名な作品。
『うる星やつら』の映画とか、FF6のヤケクソオペラも結果的にそんな展開になったね。
「花嫁強奪」っていうシチュエーションが人々に強いインパクトを与えて、
有名なテンプレの一つになった感じ。皆さんお待ちかねのこの展開、的なね。

「実際にやったら多大な迷惑がかかる」のは事実だし、
映画『卒業』だともっとドロドロした事情があって能天気な幸福感だけでは決して済んでないから、
ハッピーエンドなDQ8の場合「そんな大胆な真似したらいろいろ迷惑もかかっちゃうでしょ」
ってツッコむのもいいと思うし、書く価値もあると思うよ。でもそこをあたかも
「主人公サイドはありえない非道を行っている」「チャゴスは気の毒なキャラだ」
みたいに、プレイヤーの意識批判まで伴うような論調で語るのはどうかと思うんだ。
チャゴスなんか物語上は「憎まれ役のクソ王子」っていう属性しかないんだから、過剰な深読みでしかない。

「万人受けするお約束のストーリー」に、「いいとこまるでナシのクソ王子」がしてやられる展開。
こういうのにいちいち辛辣なツッコミや批判を入れるってのは大抵の人は違和感を持つのよ。野暮だから。
「チャゴスがEDを成立させるための憎まれ役」なのも「悪役だからスカッと収まる」のも事実でしょう。
でも物語にステレオタイプなキャラが存在することや、そういったキャラが痛い目見る展開ってのは
「必ずしも非難されるべきもの」ではないのよ。
「そういう定型的な作劇は上等なものではない」なんてことは、決してないの。