芥川龍之介みたいに『桃太郎』の鬼の視点に立って桃太郎の残虐さを浮き彫りにするとか、
それこそモンスターをしばきまくるDQ勇者へのアンチテーゼの『moon』みたいなゲームもアリだよ。

「王道、主流の逆の視点に立ってみたらどうか」
「悪者側も同情すべきではないか、事情を推しはかるべきではないか」

っていう発想が面白さを生む場合も多いからね。でもそれは

「鬼は悪逆非道な成敗されるべき存在」
「魔物は基本的に人々を襲ったりする危険なもの、勇者はそれと戦うもの」

という共通認識があってこそ成り立つものだから。
変化球ってのは「正統派が普遍的なものとして存在してこそ」だから。
王道、勧善懲悪、ステレオタイプといったものをありきたりだと感じたり、程度の低いものとして
批判するのはもちろん個人の自由だけど、「ありもしない裏まで深読み」してるレベルで長々と
真面目に批判しちゃうのはさすがに皆の認識とずれているとしか言えないよ。

「物語や作劇には、大衆に好まれる定番のパターンがいくつもある」
「ありきたりに感じるかもしれないけど、王道には長く踏襲されるだけの『良さ』がある」

ってとこだけでも、少しでも理解していただけたらなぁと思う。
なんというか、疑問を持たないプレイヤーたちへの苛立ちさえも感じられるようで
読んでて息苦しい感じもするので、もうちょっと「つくりごとのお話」を
気楽に遊ぶのもいいんじゃないかなぁ、と。



長くてまとまりのない文章でごめんなさい。