「ご主人様、いままでありがとうたのしかっ――――」

それが私の愛した天空完凸+50の最期の言葉だった。
彼はもういない。
だが、私はそれを悲しいことだとはおもわない。
彼の魂は、私の新しい相棒であるアルス+50の中で永久に生き続けるのだ。

友人が目の前で貪り食われる凄惨な光景を前に、ラミアスとオチェ我慢できず嘔吐した。
弱肉強食の世界をよくしっている勇者剣は、ただ虚しそうに虚空を見つめていた。

さようなら天空剣。
私のほうこそ君と出会った喜びを決して忘れることはないだろう。