「お兄ちゃん、あのね、最近変な夢ばっかり見るんだ。」

「そこにはね、いっちゃんと、ほなちゃんと、しほちゃんと、それにバーチャルシンガーのミクちゃんとルカさんもいてね。みんなでバンドやってるんだ。」

「あははっ、おかしいよね。いっちゃんたちだけならともかく、ミクちゃんやルカさんともなんて。」

「みんな元気にしてるかなぁ…。高校からまた一緒に青春しようよ思ってたのに。どうしてこうなっちゃったんだろう…。」

「ううん、お兄ちゃんは気にしないで。というかお兄ちゃんも頑張ってね!ショーの座長さんなんだから!確か変わった女の子に誘われたんだよね。わんだほーい、だっけ?」

「あれ?前にそんなこと言ってなかったっけ?言ってたと思うけど……うーん…まぁいっか。」



「あっ、もう面会時間終わりだね。次は…あ、ショーで忙しいんだった!あはは、自分で応援してて何言ってるんだろう。」

「うん、うん…ありがとう。じゃあまたね、お兄ちゃん。…………新幹線言っちゃうよ!早く帰って!いいからほら!」


「…………キーボード、弾きたいな…いっちゃん…。」