−神山高校女子トイレ― 夜
(はぁ…今日は作業もないし一人でのんびりできる)
ダダダッ
「ゲリ困るよねー!どうして、たまたま学校に来た時に限ってゲリなんだよ、もう!!」
(えっ!?瑞希?なんでこんな時間に?)
「でも、学校のトイレなんかでしたら、人に音聞かれちゃうかも…。セカイのトイレを使わせてもらった方が良かったかな…」
(こんなとこでセカイとか大きな声で言ってたらおかしい子に見られるでしょ
っていうか今私が入ってるんだから普通他の階いかない?)
ブリュ!ブリュリュリュ!!
(嘘…よりにもよって…??)
ブリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュ!ブビッ!!
「うーん、まだまだカワイイがあふれてくるなぁ」
(やだやだ??止めてよ折角のディナータイムなのに??)
ブリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュ!
ブリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュ!
(最悪??ご飯の匂いが全部…??瑞希の…????
こんなんじゃ??彰人の作ってくれたご飯が台無しじゃない????)
「ふぅ…スッキリしたけど絶対誰かに音聞かれちゃってるなぁ。やっぱり今度また学校でゲリになったらセカイのトイレを……
…今度っていつだろう?もしまたゲリになった時…ボクはその時まで、ニーゴの皆と一緒にいるのかな…?」
(まって、急に重い話しないでよ…。私が瑞希の力になってあげたい。だって瑞希は…私の大事な友達だから)