「困ったわ…お家がどっちか全然わからないわ…」
「ん?雫ではないか、こんなところで何をしているんだ?」
「あ、司くん!実はお散歩してたらお家に帰れなくなっちゃったの…」
「なんだそういうことか…オレが来たからもう大丈夫だ、行くぞ」🤝ギュッ
「あ……司くんの手、大きくなったね」
「あの頃に比べたらそうだろうな、お前はあの頃、迷子になるとずっと泣いていたな。今日は泣いていなくて安心したぞ」
「司くんが来てくれるまでは怖かったんだよ?でも最近は私のこと見つけてくれる人が居るから…あ、ほら!」
「雫~!もう!志歩ちゃんから、また帰りが遅いって連絡があったから探しに来たわよ!…ってその人誰よ、友達?」
「ふふふ、幼なじみの司くんよ。私のこと一番に見つけてくれたの」
「へ~そう…なんか私来なくてもよかったかしらね。じゃ、ごゆっくり」スタスタ
「あ!待って愛莉ちゃん!一緒に帰るわ!待って~!…じゃあね司くん、見つけてくれてありがとう」👋
「お、おう。出掛けるときは気をつけるんだぞ」

(つい手を繋いでしまったが、オレも雫もあのときのような子供ではなかったな…)ドキドキ