「今日はいっちゃんとほなちゃんに秘密の相談があります!」
「どうしたの?改まって」「咲希ちゃん何か悩みでもあるの?」
「実は…しほちゃんがアタシに恋してるかもしれないのです!」
「えっ?志歩が?」「あっ……」
「証拠もいっぱいあるんだよ!最近しほちゃんがアタシにピアノを教わってるのは知ってるよね?」
「うん、他のメンバーの楽器も触れるようになろうって」「確か志歩ちゃんの提案だったよね」
「あくまで軽く弾ける程度って話だったでしょ?でもこの前しほちゃんがセカイでこっそり練習してるの見ちゃったの!」
「へえ、珍しいね」「…ちなみになんの曲弾いてたの?」
「え?えーっと、たしかきらきら星だったかな?」
「あっ」「志歩ちゃん…」
「きっと内緒の特訓でアタシをビックリさせる作戦だよー!楽しみだなー!」
「そ,そうだね!」「楽しみだね…」
「証拠はまだあるよ!しほちゃんいろんな色のフェニー君のペン持ってるでしょ?」
「うん」「この間限定のフェニーペン買えて喜んでたね」
「教科書借りたくてA組に行ったらね、しほちゃんが緑と黄色のフェニーペン並べてニヤニヤしてたんだよ!」
「あー…」「ニコニコって言ってあげて…」
「志歩と咲希のイメージカラーで見立ててたってこと?」
「うん!しほちゃんも顔赤くしてそうだって!」
「ちなみに黄色のペンって正確には山吹色じゃなかった?」
「やまぶきいろ?」「うーん濃いめの黄色っていえばいいかな?」
「あ、そうそう!そんな感じ!アタシはもう少し明るいイメージだからそれもしほちゃんに聞いてみたら、持ってないから近い色で並べたんだって!」
「あーー…」「限定集めるくらいに熱心なのにね…」
「証拠はまだまだあるんだよ!」
「ま、まだあるの?」「も、もうお腹一杯かな」
「もーほなちゃんアップルパイならもっといけるでしょ!これもセカイでの話なんだけど、しほちゃんが黒板に何か書いててこっそり覗いたらなんと『天馬志歩』って書いてたの!」
「「あーーー……」」
「これはもう結婚を前提としたお付き合いってヤツだよね!?どーしよー!女の子同士なんて少女漫画でしか知らないよー!」
「咲希ちゃん…」「私から志歩に聞いてみようか?」
「だ、ダメだよいっちゃん!乙女の恋心は繊細なんだよ!」
「はは、そうだよね。志歩は乙女だもんね…」「あはは…」