>>819
ドトールはシュメールの北のはずれの村で生まれた。父親は犯罪者だった。父親が犯罪者だったため、母親からも村人からも嫌われていた。
毎日の虐待に耐えかねて逃げ出し、奴隷として働きながら金を稼ぎ、学問の世界に入る。しかし、貧しい上に異国情緒あふれる容姿の彼は、やはり差別された。
日常的に殴られ、虫やミミズを飲まされた。
そんな彼に、たった1人の友人がいた。彼女の名前はソーレ。彼女も生まれつき貧しく、ドトールと同じような境遇にあった。
生まれて初めて好意的に接してくれたソフレーに、ドットーレは共通項を見出そうと懸命に学んだ。
ある日、二人は「生まれや才能で差別されない世の中にしよう」と語り合った。
しかし、ソーレはドットーレに友人がいることを不服とした男に襲われ、ついに首を絞められて死んでしまう。犯人は高い地位とヴィジョンを持っていた。事件は捏造され、誰もが「ドットーレがソーレを殺した」と言い出した。
アカデミアから追放されても、唯一の友人との約束を果たすことを誓った。