彰人「?あの後ろ姿は…」
彰人「冬美さん!こんな所で偶然ですねって…」
まふゆ「…人違いですけど」
彰人「あんたかよ…なんで今日冬美さんみたいに髪下ろしてんすか」
まふゆ「いつも使ってるシュシュが切れちゃって」
彰人「なら買いにいけよ」
まふゆ「違うシュシュはあるんだけど」
彰人「ならそれ使えよ」
まふゆ「大事なシュシュだからあまり使いたく無くて」
彰人「はぁ意味わかんね」
彰人「…今からなんか予定あるのか?」
まふゆ「?シュシュを買いに来たんだけど」
彰人「じゃあ行くぞ、いつも絵名が世話になってるからな、そのお礼に気に入ったの買ってやるよ」
まふゆ「良いの?お母さんに怒られない?」
彰人「内緒に決まってんだろ…言うなよ?」
まふゆ「言わないよ、会ってないし」
彰人「そうだったな、まぁいいや」

彰人「この店とかどうだ?」
まふゆ「良くこんな女の子のお店知ってるね」
彰人「よく絵名の荷物持ちにされてるからな」
まふゆ「そうなんだ、仲良いね」
彰人「良くねーよ」
彰人「気に入ったのあれば言えよ」
まふゆ「別にどれでも良い」
彰人「んだよそれ、冬美さんに似て美人なんだからもうちょい気を遣えなよ」
彰人「じゃあこれとかどうだ?まふゆさんの髪色ならオレンジ系とか意外と合うんだよ」
まふゆ「…じゃあこれで」
彰人「適当だな、まぁいいや買ってくる」

彰人「ほらよ、大した金額じゃ無いけどな」
まふゆ「ありがとう」
まふゆ「…もう一個適当に買ってくる」
彰人「え?あぁ、そう。」

まふゆ「お待たせ」
彰人「おう、一応もう一回言っとくけど」
まふゆ「お母さんには言わないよ」
彰人「よし!じゃあ帰るか」
まふゆ「うん」

まふゆ「また使えないシュシュが増えちゃった」